

「借地権を売りたいけれど、具体的に誰に声をかければいいのだろう?」「地主さんは必ず買い取ってくれるものなの?」
これまでの記事では、借地権の種類や法的な強さについて解説してきました。連載第5回となる今回は、実際に借地権を買い取ってもらうための「3つの具体的な方法」について解説します。
売却ルートによって、手続きのスピードや手元に残る金額、地主さんとの交渉内容が大きく変わってきます。それぞれのメリットと注意点をしっかりと押さえておきましょう。
■ ルート①:借地権の専門買取業者(不動産会社)に売却する
借地権の取り扱いに慣れている専門の不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。一般の買い手を探す必要がないため、最もスピーディーに解決しやすいのが特徴です。
●メリット:買い手を探す期間が省けるため、早ければ1ヶ月程度で売却・現金化が完了します。
●手続きの負担軽減:査定から契約、複雑な必要書類の準備まで不動産会社が主導して進めてくれます。
●地主との交渉代行:売却にあたって地主さんの承諾が必要な場合、業者が代わりに地主さんとの交渉をスムーズに引き受けてくれるケースもあります。
■ ルート②:地主さんに直接買い取ってもらう
土地の所有者である地主さん本人に借地権を買い戻してもらう方法です。地主さん側が「そろそろ土地を自分の手元に戻して、新しく活用したい」と考えている場合は、非常にスムーズに話がまとまります。
●メリット:地主さんが買い取ることで土地の権利が一つにまとまるため、地主さん側にも大きなメリットがあります。
●注意点:前提として、地主さんには借地権を買い取る法的な義務はありません。そのため、地主さんが金額に納得しなかったり、買取そのものを拒否したりした場合は話が進まなくなってしまいます。
●解体費用の問題:建物(教会や寺院など)を解体する費用をどちらが負担するのかについても、事前の丁寧な話し合いが必要です。
■ ルート③:借地権と「底地(そこち)」をセットにして第三者に売却する
地主さんが持っている土地の所有権(底地権)と、こちらの「借地権」を同時に合わせて、一つの完全な「所有権(普通の土地)」として第三者に売却する方法です。
●メリット:買い手側からすると「自由に使える普通の土地」として購入できるため、買い手に大変喜ばれる可能性が高いです。
●注意点:この方法が使えるかどうかは、完全に「地主さんが底地を一緒に売ってくれるか(あるいは地主さんの底地をこちらが一旦買い取るか)」にかかっています。
★ 当協会から宗教者様へのアドバイス
借地権の売却について宗教法人の建物が建っている場合、解体費用の負担割合や売却価格を巡って、地主さんとの相談は最初の段階から話し合いがこじれてしまうケースも少なくありません。
地主さんとの関係性や土地の立地によって、3つのうちどのルートを選ぶべきかはガラリと変わります。
「専門の買取業者を紹介してほしい」「地主さんにどう切り出せばいいかアドバイスがほしい」という宗教者様は、ご自身で動き出してトラブルになる前に、ぜひ一度当協会へご相談ください。公式LINEからいつでもお気軽にお問い合わせいただけます。(相談無料)
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